学会参加報告
JSFR国際委員長
峰原 宏昌
学会名:the 20th Congress of the European Society of Trauma and Emergency Surgery (ESTES)
期間:2019年5月4日~5月7日
開催地:チェコ・プラハ
この学会は傾向として四肢外傷と胸腹部外傷の発表が多く、また若い先生の研修になるようなセッションもあり、レジデントの先生の国際学会発表デビューの場として毎年楽しんで参加させていただいております。
今年は日本が本学会の Guest Nationに指名されており、関連の Symposiumが2つプログラム内に作られました。
Polytrauma CASE DISCUSSION 14.00-15.30
Therapy strategies of mangled extremity injuries
Luke Leenen (NL), Ingo Marzi (DE)
Presenters: Paul Alfred Grützner (DE), Kees Jan Ponsen (NL), Hiroaki Minehara (JP)
私が参加しましたセッションでは、演者がCaseを紹介しつつ、座長がうまくコントロールしながら前におられる5人の名だたるパネリストの先生方が内容や治療方法に関して発表の途中に質問やコメントを投げかけるというスタイルでした。どういう形式で行うのか前もって聞かされておらず、少し当惑しながらのプレゼンとなりましたが、座長の先生の進行も巧みでスムースに終わることができました。今後、日本骨折治療学会のプログラムにも取り入れるとおもしろいと感じました。
Japanese Session (Skeletal) 10.30-12.00
Fragility Fractures of the pelvis
Christoph Josten (DE) - Etsuo Shoda (JP)
こちらは、座長の正田先生を筆頭に4人の日本骨折治療学会を代表された先生方(野田先生、塩田先生、上田先生)が、脆弱性骨盤骨折に関して堂々と口演をされており、海外の先生方を交えたセッションでとてもわかりやすいと日本から来た若い先生方にも大変好評でした。こちらのセッションも日本骨折治療学会で海外の先生を交えながらのプログラムとしておもしろいと感じました。
今後も日本の先生方が海外で発表をする機会を得て、さらなる交流を持てると良いと思います。
皆様、是非、European Society of Trauma and Emergency Surgery (ESTES)に参加してみてください。2020年はノルウェーのオスロで開催されるようです。