医療従事者の方へ

フェローシップ

韓国 fellowship program レポート 2023

2023韓国訪問Report

虎の門病院 外傷センター
黒住 健人 先生

2020年第46回学会にて、「重度下腿外傷の1年後患者立脚型評価―温存と切断の比較―」のタイトルで学会賞を頂き、これにより毎年行われているKorean Fracture Society (KOFS)とのExchanging Travelling Fellowship Programへの参加資格を得た。通例であれば翌年のKOFSへの参加に合わせてProgramが組まれるが、コロナ禍により3年間延期され今回の訪問に至った。このため、4年分の学会賞の受賞者8名での韓国訪問となり、私が訪問したKorea University Guro Hospital(高麗大学九老病院)へは私を含め日本人Fellow3名での訪問となった。後半は49th Meeting of KOFSへ参加し、学会賞での内容を発表する機会を得た(図1)。この施設や学会での報告は、同行した前原・岡田両先生に譲る。
私にとって今回の訪問で最も有意義であったのは、Korea University Guro Hospitalと今後にも繋がる良好な関係を築けたことにある。Guro HospitalはKOFS PresidentのProf. Jong-Keon Ohの病院であるが、彼と私は1歳違いであり「なんでお前のようなSenior Fellowが来るんだ」と言われながらも治療に関して親しく議論し、日整会や骨折治療学会で来日した際にもJKがProduceしたImplantを日本企業に紹介する機会を得た。また、当院でGuro Hospitalから日本へのFellowを受け入れることができ、今後病院間でのExchanging Programが計画される方向になった(図2)。今後、当院に限らず若手にFellowの機会が与えられるよう計画していきたい。

図1. 49th Meeting of KOFSでの懇親会。突然Fellow代表の挨拶に指名された。
図1. 49th Meeting of KOFSでの懇親会。突然Fellow代表の挨拶に指名された。

図2.骨折治療学会において「静岡おでん」の店を訪れた際。(左から、岡田、筆者、Choi(GuroからのFellow)、JK Oh、Sean E Nork(Harborview Medical Center)
図2.骨折治療学会において「静岡おでん」の店を訪れた際。(左から、岡田、筆者、Choi(GuroからのFellow)、JK Oh、Sean E Nork(Harborview Medical Center)