産業医科大学 外傷再建センター
岡田 祥明 先生
日本骨折治療学会とKorean Fracture SocietyによるFellowshipのメンバーとしてKorea University Guro Hospital(高麗大学九老病院)、KOFS Annual meetingで発表する機会をいただきましたので報告させていただきます。虎の門病院 黒住先生、香川労災病院 前原先生の3人で見学させていただきました。まず何よりも、英語もままならない自分でしたので黒住先生、前原先生に頼りっきりで、また先生方がリードしていただけたおかげで有意義な時間を過ごすことができました。大変感謝しております。 高麗大学九老病院(guro hospital)ソウルの真ん中にある綺麗な都会の病院で1000床を超える病院ですが外傷学教授であるJK Oh先生曰く、韓国では「very small」と仰っておりました。到着後すぐに手術見学が始まり、Common fractureもありましたが、「pilon fracture」「大腿骨骨折後偽関節」「寛骨臼骨折後偽関節」など難治性骨折のオンパレードでした。JK Oh先生はAOでもご高名な先生ですがmini plateの使い方が秀逸でどの骨折でもmini plateを用いていて(pilon fractureではPlateを9枚使っていたり)、大変興味深かく、また偽関節では必ずBMPを染み込ませた人工骨を使ったりとどの手術も「信念」を感じる治療で刺激を受けました。この忙しい診療をこなしながら、夜はJK Oh先生、JW Cho先生がサムギョプサルやケジャンの韓国料理の会食を準備していただき、2日目の夜には仕事おわりにレジデントのDr.Choがソウルの野球チームの観戦にまで連れていってくれる手厚い歓迎にも驚きました。
過去の報告記にもありましたがJK Oh先生、JW Cho先生は非常に気さくで冗談を交えながら多くのDiscussionをしていただき多くの学びがあり大変貴重な時間でした。僕自身、日本のご高名な先生方とご一緒させていただき、J.K.Oh先生、JW Cho先生も含めた症例のDiscussionはとても有意義で幸運だったと感じております。今後、Fellow shipに行く先生方に参考になればとソウルチームで撮影した写真を簡単にPPtにまとめましたので添付させていただきます。 最後にこの素晴らしいFellowshipの機会を与えていただいた日本骨折治療学会の先生方、KFSの先生方、長期間の不在を了承していただいた産業医科大学 外傷再建センターの先生方に深く御礼申し上げます。