医療従事者の方へ

国際学会参加報告

International Orthopaedic Trauma Association Symposiumへの参加

虎の門病院 黒住 健人

USA Washington州Seattleで開催されたThe Orthopaedic Trauma Association’s 39th Annual Meetingに参加しました(2023.10.18-21)。昨年度はFlorida州Tampaで行われ、日本がGuest Nationとなっていましたので、骨折治療学会賞の演題を発表する機会を得ました。ですので私自身は昨年度に続いてのOTAの参加となります。
今回参加したのは、OTA本会の開催に先だって行われるInternational OTA (IOTA)主催のInternational Trauma Care Forumです。会長のTheodore Miclau III (UCSF)の肝いり(?)の企画で、Trauma Systems: A Global Comparisonと名付けられ各国の現状を共有し世界のTrauma systemの発展を目指そうとするものでした。私はAsia-Pacific の代表の1人としてTrauma System in Japan を発表しました。他には、USA、Canada、Colombia、Brazil、Belgium、Netherlands、Australia、South Africaからの発表がありました。当初参加予定であったIsraelは、皆さんご存じの国内事情により不参加でした。座長はTheo Miclau自身とドイツのHans-Christoph Papeでした。数週間前の事前打ち合わせにおいて、あまりにも各国の事情が違いすぎるためTedの提案でテンプレートが事前に配布され、それに沿って発表者がアレンジする形で進められました。Trauma systemの改善やRegistrationの重要性を再確認しました。
その日の夕方にはInternational Receptionが開催され、日本の次々回IOTAの招致に向け日本の参加者一同でロビー外交をしました。翌日の会議において、日本での開催が承認されたのはご存じの通りです。翌々日には、harbor viewが一望できるSean E. Nork (Harborview Medical Center; 2023私のfollowship report参照)のcondominiumでのホームパーティーやUCSFの会に参加し、様々な人達と親交を深めてきました。
学会会場はSeattleのdown townにある Convention Centerで、Starbucksの一号店やAmazon本社なども全てが徒歩圏内で、食事や観光には事欠きませんでした。来年度のOTAはCanadaのMontrealで開催される予定です。みなさん、是非参加してみて下さい。